ワカモりワカモればワカモるとき
ワカモレ。ガガモレとかグゥァカモーレとか言うこともあるらしい。めんどくさいので以下ワカモレで統一する。
要するにアボカドディップである。メキシコ風の。テクス・メクス(テキサス・メキシコ)料理のなかでは、わりあい人口に膾炙しているタイプのやつだ。
カルディおよびエスビー食品のちからをかりると、これが割合簡単で美味しいので、ぜひこの機会にご紹介したいと思う。
世の中には、ワカモレミックスという商品がある。すりつぶしたアボカドに混ぜると、メヒコな風味のワカモレになるやつだ。当家は、コレをたぬきの友人から教えてもらった。
ソレ以前、当家にアボカドを食べる文化は存在しなかった。アボカドにわさび醤油をかけるとトロみたいでうまいよ、みたいな、珍味枠としてのアボカド概念しか存在しなかったわけである。
しかしワカモレ概念が導入されるや、当家では、アボカドはワカモレにして、トルティーヤチップスにつけて食うもの、という立場にて盤石の地位を築くに至った。今となっては、アボカドが安くなるときには必ず買ってきて、ワカモレをこしらえ、トルティーヤチップスを添えて、ワインのお供にしている。
ここで大切なのは、ワカモレってーのは結局何味なのか、というところだ。
基本的には塩とライムだ。そこになんだかんだとスパイスが入っていろんな風味がつくらしい。とりあえずは自家製するならライムさえあればいいらしい。というのは何かで読んだことがある気がする。
ただ、ワカモレミックスに慣らされた身からすると、どうも塩+ライムだけでは味気ない。やっぱりワカモレシーズニングを買ってきてなんとかするほうがいい。ワカモレはワカモレ味であって、酸っぱい塩味ではないような気がしてならないのである。
で、市販されているワカモレミックスには当然当たり外れがある。
昔カルディで手に入ったのは、ローリーというブランドのやつ。これは文句なくうまかった。しかしもう手に入らないので考えないものとする。
あと、輸入食品店なんかで手に入るらしいのは、オールドエルパソというブランドのやつ。これはまぁぼちぼちうまい。
そして、今カルディで手に入るのがプロデュースパートナーっていうブランドのやつ。正直に申し上げてそんなにおいしくない。
あと、気の利いたスーパーなら、エスビーのちいちゃな袋のスパイスシリーズで「ワカモレ」っていう袋がある。こっちはオールドエルパソくらいおいしい。
また、カルディには瓶のワカモレペーストが売っているが、なんか乳製品めいた風味がして当家ではイマイチ評判が悪かった。まぁ一度試してみようと買うのは否定しない。そのへんは自己責任で。
とりあえず、ワカモレを初めて食べるのであれば、エスビーかオールドエルパソをお勧めします。プロデュースパートナーの場合は、塩気とライムを補うと美味しい。
ワカモレに追加する具材としては、水に晒した玉ねぎの微塵とか、細かくしたトマトの水切りしたやつ等がよい。ひょっとしたらニンニクも良いかも知れないが試したことはない。このあたりは、細かいレギュレーションがあるわけではないので自由にやってください。 とりあえずメヒコな雰囲気のアボカドペーストができればそれでいいから。
あと、ワカモレを食べるときに欠かしてはいけないのがトルティーヤだ。 味のないドリトスのような「トルティーヤチップス」がカルディで売っている。当家のイチオシはこいつだ。ナチョチーズとかの土台として使うアレである。
あるいは、小麦粉から作ったフラワートルティーヤ、またとうもろこし粉を焼いたコーントルティーヤとか、よりパンめいた方向に手を出しても良い。これらはレンチンしたり焼いたりして食べる。フラワートルティーヤは要するに薄焼き無発酵パンなので特別配慮は必要なく、ただたんに温めればいいのだが、コーントルティーヤは焼かないと全く美味しくないので注意が必要だ。
まぁそんなこんなで、ワカモレという美味しいアボカド料理があって、トルティーヤにつけて食べると美味しいよっていう話。お近くのカルディや、スーパーのスパイスコーナーで買ってみてください。
前の筋子回よりは圧倒的に安く上がるので、何かの折にお試しいただけたら幸いです。 |